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長焦点な酒見人は撃沈でした!

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酒見人[セレストロンC91/4 D235㎜ FL2,350㎜(F10)]による長焦点撮影を頭の中で描いていましたが、
昨夜(4/11)、
岩国市の山間地、二鹿(ふたしか)野外活動センターの駐車場で実践してみました。
(自宅から35分ほどの距離ですから、プチ遠征です


結果は「撃沈!」
考えの甘さ(まぁ~何とかなるだろう)に、頭をガツンとやられたような気持ちです。

お天気でしたが、時折り雲の往来、薄雲の発生があったり、夜露でびしょびしょだったりと、なかなか捗らない展開でした。。。

屋外での使用は観望会だけで、フィールドでの天体撮影は初めてのトライです。
緊張の面持ちな酒見人
イメージ 1

6cmガイド鏡(ガイドカメラはSSAG(スターシュートオートガイダー)) ケーブルは何とか絡まずに・・・
イメージ 2

対象確認アダプター(撮影対象を眼視で導入した後、デジタル一眼に付け替えます)
 ビクセンLV20㎜とテレビュー2倍バローのスリーブの組み合わせです。
 何故こんなことをするかというと、カメラボディを装着したピント位置が、アイピースによる眼視のピント位置と異なるからです。
 私がやっている「手動導入」は、赤道儀の目盛環を使います。
 天体導入と写真撮影を効率よく行うため、ピントノブ(主鏡の前後)の位置はそのままで、対象確認アダプターを使って撮影対象を視野に導入し、その後デジタル一眼カメラに付け替え、撮影に入るという流れでやっています。
イメージ 6
★実際には、この画の状態から更に 25㎜程度 外側に(手で)引き出して、やっとピントが合いました。
(補足説明)
テレビュー2×バロー(レンズ部を外す前の状態)
イメージ 7
先端のレンズ部を外すと「スリーブ延長筒」に変身! 
 LV20㎜を装着すると、対象確認ADになります。
イメージ 8
今回のフィールドでの実践で、更に筒外焦点位置を延ばす(対象確認ADを約25㎜ほど外側に引き出す)必要があることが分かったので、帰宅後に、2×バローと3×バローのスリーブの長さを比較してみました。
 でも、3×バローのスリーブでは長すぎるようなので、やはり2×バローのスリーブでなければならないことか分かりました。
イメージ 9
代替え案としては、アイピースを別のものに交換することでしょうか ・ ・ ・
 手元に余っているモノとしては、DOBGOTO14(R2-D2)に付属していたPL25㎜くらいです。
 イメージどおりに、使い物になってくれれば良いのですが 、 、 、  
イメージ 10







さて、ここからが本題です。
(いつも前置きが長くてスミマセンm(_ _)m

労多くして功少なしであった今回のプチ遠征

大変お恥ずかしい画をUPいたします。

その前に、言い訳・弁解をお聞きください。
これまでに撮影した焦点距離の最長は、1,330㎜(MT160 F8.3(コレクターレンズ使用))でした。
  赤道儀は搭載限度10kgのタカハシEM100(満30歳)しかありません。
 鏡筒バランス、オートガイド、無風など、全ての条件が揃わないと、ガイドは成功しなかった最長不倒距離が1,330㎜だったのです。
酒見人の焦点距離は、2,350㎜です。
・一挙に「1,000㎜」も長くなったのですから、そう簡単に成功する訳がありません。
 甘っちょろい考えは通用しないことが、身にしみて分かった次第です。


共通データ
 望遠鏡  酒見人(2,350㎜F10)
 赤道儀  タカハシEM100(K-ASTECオートガイド改造)
 ガイド鏡  D60㎜ FL240㎜ (ガイドカメラ Orion社SSAG)
 カメラ   キャノンKiss×4
 ISO    1600
 露出    10分(M3のみ8分)
 撮影枚数 各1枚のみ(星像が流れた画をコンポジットする意味がないと判断したからです)
 

M81(渦巻き銀河)
 ガイドが悪く、星像が大きく流れています。
 2,350㎜は、拡大率としては適切で、ガイドが成功すれば大迫力な「うずまき銀河」を楽しめることでしょう。
イメージ 3


M104(ソンブレロ銀河)
 上のM81ほどではないですが、星像が流れています。
 ピント位置がズレた(変わった)みたいで、星像が甘くなっています。
 鏡筒の向き(傾き)を変えると、主鏡の位置も変わることは知ってはいましたが、ここまでズレるとは予想だにしていなかったです。
イメージ 4


M3(球状星団)
 ガイド不良ですね。
 ピント位置はM81の時のままで、M104、M3と撮り続けました。
 この画も星像が甘いです。
 しかも、昨夜は、夜露が酷くて、何もかもがびしょびしょになる程でした。
 フード内に植毛紙を貼っているのですが、シュミカセの弱点でもある「補正板」が曇っていたことに、この画を撮り終わった後に気づきました。
イメージ 5




失敗だらけで、
酒見人にとっては、ほろ苦いフィールドデビュー、長焦点撮影の難しさを痛感させられた一夜でした。

次回は、なんとか成功させたいのですが、自信喪失です。(もとより自信なるものはないですが・・・)
今後の課題としては、
ガイドの成功率UP
 ガイド中に何度が「エラー」表示が出ましたが、直ぐにキャブレーションを続けたので、そのまま放置し、撮影を続行しました。
 極軸を合わせ直しましたが改善されず、ガイド不良の原因は分かっていませんが、考えられる要因としては、
・赤道儀の強度&精度が不足している
 撮影システムの再構築が必要ですが、赤道儀を買い換えるような資金は全くありません。
・ガイド鏡の焦点距離(240㎜)が短すぎる
 テレビュー2×バローのスリーブ部分は対象確認ADに流用したので、外した「レンズ部分(2倍)」をSSAGの31.7㎜バレル先端にネジ込み焦点距離を伸ばせるかと思いましたが、ネジ山が合いませんでした、、、これは残念!
イメージ 11 
・もう少し露出時間を短縮(ISO1600で7分程度?)すれば、ガイド成功率は高まるはずです。
  多枚数撮影し、コンポジットすればザラつき感が解消され、画質向上も図られると思います。
  それとも、ISO800に感度を落として、10分弱の露出で画質改善を試みる方が良いのでしょうか。

ピントズレの確認
 これは、基本動作ですネ!
 面倒でも、撮影対象を変える度に、要チェックです。

補正板の夜露対策
 ビクセン製ラバーヒーター(C8用)を自作フードの上から巻きつけるつもりです。
 外周が寸足らずですが、きっと効果があると期待しています。
 
山間地への遠征
 今回遠征した二鹿野外活動センター駐車場の直ぐ隣りは水田です。
 いつも行く撮影ポイント(R2-D2保管アジト近くの田んぼ畦道)も、そろそろ田植えの時期になるので田圃に水がはられ、水蒸気が多くなります。
 山あいの地に遠征しなくてはなりませんね。
 となると、やはり「皇座山」ですかねぇ、ですよねぇ~ッ 


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