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Channel: 石っころ天文ブログ
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悠久の時を越え、遂に

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悠久の時を越え、
遂に、私のもとに ・ ・ ・  

小雨の中、その名機の引き渡しを受けました。
帰路で車を停め、大切な鏡筒がシートから転がり落ちないよう、シートベルトを掛けました。
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昨夜(10/8)は、
周南市の「大田原自然の家」で天体教室が開催され、私は初めて参加しました。
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周天メンバーが講師となって、コルキット小型望遠鏡を製作する教室が開催され、
今回は、ウラカンさんが講師を担当!
自分の子供に語りかけるような、親しみやすく、的を得た説明に、参加者全員が、飽きることなく、楽しい時間が過ぎて行きました。

各自が望遠鏡の製作を終え、夕食を済ませた後、お天気がよければ、戸外で、自前の望遠鏡で星空を観望するところですが、
昨日は、雨でした!
大田原自然の家「天体教室」の晴天率は高く、雲はあっても、必ず星が見えると評判らしいですが、
今回は、私(イッシー)が参加したのが災いしたみたいです。

やむを得ず、Atluxさんが持参したステラナビゲーターで当夜の星空をイメージングです。
中央でマイクを持った好青年(若干4●歳)が、ウラカンさんです。
(赤枠内がコルキット望遠鏡)
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講師を担当するのは、今回が初めてとのことでしたが、原稿なしでしゃべり続ける姿に、只ただ感心する私でした。
彼曰く、「子供の頃から、星に関係した仕事がしたいと思ってきましたが、やっと今日、その念願が叶いました。」と・・・
お疲れさまでした!☆彡


この天体教室が終わった後、
小雨の中、往年の名機を、周南天文同好会メンバーが見守る形で、引き継ぎを受けたのです。


車の座席に載せる際、抱えた筒にザラザラ感あり ・ ・ ・
ウラカンさん、F永会長さんが口をそろえて、「まず清掃した方が良さそうです」とのこと 
その言いつけを守って、
帰宅後は、
①架台の雑巾がけ
②鏡筒の雑巾がけ
③鏡筒のエタノールがけ
④ファインダー欠品のため、GOTOガイド鏡(4㎝)+高橋Or25㎜を代用
⑤接眼アダプター欠品のため、ビクセンのチープな31.7㎜アダプターで我慢















一夜が明け
自宅ベランダーにて正式公開です!

まずは、架台から
(なんとも例えようのない、美しい流線フォーク!)
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(微動ノブのウッディ感は最高です!)
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(水平方向に極わずかなガタつきはありますが、気にならない程度です)
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いよいよ真打の登場☆彡
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(実は、かなりの小キズ、大キズ、スレスレ、凹などなど、全て許しちゃいますw)
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(二段式ドロチューブは、かなり凝った造りですねぇ)
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(鏡室覗き扉を開け、鏡面蓋を取ると・・・)
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(最高の性能を引き出すためには、再メッキは必要だと考えます。年内を目途に・・・)
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(斜鏡ビスは、指で摘まんで調整できます。当時としては、画期的な考案だったことでしょう)
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(長い上下微動棹を架台の固定用穴に差し込み、且つフォーク架台に載せるには、ちょっとしたコツがいります)
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おぉ~っ、素晴らしい!☆彡☆彡☆彡
よくぞ、私のもとに ・ ・ ・
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イナバウアー寸前でも、非常に安定感があります。
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実は、この西村15㎝(F8)は、
京大の教授で京都大学人文科学研究所の所長まで務めた方の遺品だそうで、大変な代物です。
少し前にネットで、こんな記事を見ました。

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筒を受け取るまでは、初代の頃のものかと思っていましたが、
引き継いだ筒は、引き抜きパイプなので、後期型ということになるのでしょう。
シリアル番号は「4982」ですが、いつ頃のものなのか私には分かりません。


一旦は、ウラカンさんの手にわたったものを、私が横取りしたようなものです。
ご遺族の希望に応えられるだけの技量も、自信もありませんが、
私の責任において、
適切に維持管理を行い、大切に使わせていただくことを、皆さんの前で誓います。



10年以上も倉庫に保管され、日の目を見なかった名機は、
今、ここに、目覚めました!


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